研修手法7:教育ゲーム
ゲームを通じて体験的にスキルの必要性を理解させるための研修手法です。教育ゲームでは、成功することよりも、むしろうまくできなかったプロセスと結果から、そのスキルの重要性をより深く認識させることができます。例えば、リーダーシップの発揮のしかた、報告・連絡・相談のポイント、役割分担の大切さ、コミュニケーションのありかた、情報共有のポイントなどを教育ゲームの体験からより実践的に学ぶことができます。
教育ゲームは、受講生が楽しく参加することができるため、研修導入時のグループの凝集性を高めるための素地づくりのためのアイスブレーキングとして実施することも有効です。
進め方
教育ゲームの内容によって、様々な進め方があります。短時間で終わる簡単なものから、2時間以上をかけて、じっくりと取り組むものまで、何百種類の教育ゲームがあります。教育ゲームは研修のアイスブレーキングや単なる遊びで終わらせると意味がありません。そのゲームによって、どのようなスキルの重要性を体験できるのか、それをどう職場で実践すると良いのか、納得できる解説を用意しなければなりません。
教育ゲームの例
組織力ゲーム
強い組織、チームワークの良い集団、仲良し集団の違いを知り、強い組織の創り方を体験から学ぶことができます。理解促進討議法と組み合わせることで新入社員、若手中堅社員、管理職から経営幹部まで幅広い階層別研修で活用することができます。
カードゲーム
上司役と部下役に分かれて、上司役にとってはリーダーシップを発揮するための指示命令の出し方や部下の現状把握のあり方について学ぶことができ、部下役にとっては、上司に対するフォロワーシップを発揮するための報告・連絡・相談のあり方について学ぶことができます。
コンセンサスゲーム
窮地に陥った時に、どのような選択をするのか、グループメンバーで話し合いながらコンセンサス(合意形成)を図っていきます。意見のぶつかり合い、コミュニケーションを通じて、グループの知恵が凝集し、よりよい選択に向かうことを目的としています。
情報組み合わせゲーム
参加者それぞれに断片的な情報を与えて、それらを組み合わせることで、共通の目的を達成するというゲームです。情報共有の在り方、問題解決のための技法などについて学ぶことができます。